音楽、音楽、そして音楽、とスタッフと出来事と、少々・・・♪

Powered by Ayapon RSS! オススメ 相互リンク ページランク

 この話を最初聞いたのは、Macsweenでのレギュラー演奏の日の事であった。

「荒田さんと年末にデュオやるんですよ。」

と、いきなり松下氏からの話で驚いた記憶がある。
じつはこの組み合わせを聴くのは、全く初めてでは無い。が、きちんとしたホールでといわれれば別物である。二つ返事でチケットを御願いした。

 当日、さすがにフォレストヒルの若集が勢ぞろいしていた。ある意味壮観♪

演奏がはじまって、適度に荒田氏のMCを挟みつつ、閑談とも漫才とも言える独特の愛嬌ある解説をはさみ、会が進行していく・・・。

*当日のプログラムの内容は割愛させていただきます

終わってからの正直な感想、久々の感動、ただそれだけである。それ以外に言葉が見つからない・・・。

 荒田氏の第1印象は、「なんて助平なオヤジだ!大好きだよ、この人の音!」だったあの時点から早3年ちょっと。孤高の巨人、人懐こさを顔に押し込みながら、淡々と演奏をこなすかと思えば、ここ1番というところで必ず期待通り以上のパフォーマンスを見せてくれる。如何程に神経質かが伺える1面でもある。九饗の第2バイオリンマスターの名は伊達ではないと思った。

 一方の松下氏、快挙だった!以前のバランスは、もはや比較にならなかった・・・彼はあのハンディーのある環境(彼の方耳は既に完全に世の中の音が聞こえていない、その生命維持の代償と引き換えにしたために)で、さらにあの時よりも高みに進んでいた。これほどの努力家をして「凡庸」という評価をする人の気が知れない。彼は良く誤解される、
「ソロならもっとメリハリつけてもいいんじゃないの?」
と。それは大きな勘違いであると私は考えている。彼は常に、その場のトータルのバランスで全てを組み立てている。楽器の性能、感触、相性、そして曲調。世に言う「クラシック」という世界から、ただでさえ軽蔑のごとき扱いを受けるギター、その根本的な理由は先入観以外の何者でもない。まして、他の楽器奏者がどれほどギターを理解しているものか?甚だ疑問に思うことすらある。これは完全な旧世代の偏見でしかない、とは私個人の考えだが。ともかく、この状況下で、ギターが出来る最善の演奏の1面を、少なからず松下氏は聴かせてくれたし、見せてくれた。彼は常に全てに気を使い、故に誤解される事が多い。彼個人の印象ではなく、その日の曲の意味をふりかえってみれば簡単にわかることなのに。その場を大切にする、しかしこれはクラシックで当たり前に言われている事らしいのだが、はたして如何程の方が・・・?
少なくとも、客はこれを理解する必要は全く無い、感じればいいのである。直感で好きなもの、それだけで良いと思う。もちろん曲が、である。

 帰りしな、サイン会で行列が出来ていた松下氏、最後に簡単な挨拶をしてその日は帰った。
久しく覚えがなかったクラシックという分野での感動。

関係者の皆様、お疲れ様でした。
そして良い1日をありがとうございます。

主催:フォレストヒル

出演:荒田和豊(バイオリン)、松下隆二(ギター)

foresthill-morioka-2005-12-16T01_27_27-1.jpg

スポンサーサイト

FC2blog テーマ:クラシック ギター - ジャンル:音楽

【2005/12/22 00:00】 | 出来事(イベント偏)
トラックバック(0) |